巻き寿司
ごはん

夏の海苔巻き

百姓だった祖母は日の出前に畑へ行き、昼ごろ戻り食後は昼寝をしてまた畑へ行き、真っ暗になるころ帰ってきた。幼かった私には頑張る祖母が誇らしく見えた。

5分とかからない畑までの距離を早朝一人歩きながら、そんな昔のことをふと思い出す。

義父の畑では夏野菜が毎日収穫でき、帰宅するとさっと洗い種類や大きさを分け夕飯の献立を考えるのが日課となった。

とはいえ手の込んだ料理は避け、家族が喜ぶ定番料理を繰り返し作る日々、そんな中無性に食べたくなった海苔巻き。

気温が低い朝のうちであれば巻けるだろうと、あらかじめ前日に具材を用意し、畑のきゅうりが終わってしまったので大葉をたっぷり摘んできた。

家族は喜び張り切った甲斐があった。部屋に漂う酢飯の香りが心地よい。

〇 だし入り玉子 12cm×15.5cm
全卵 4個… 228g
だし汁… 104g
上白糖… 42g
酒、みりん… 各15g
醤油… 6g
塩… 1g
片栗粉… 6g

① オーブンを180℃に予熱する。冷たいだし汁に片栗粉を混ぜ合わせる。その他の材料とだし汁をブレンダーで撹拌してこし、ペーパーを敷いた容器に流し入れる

② ①をバットにのせ高さの半分までぬるま湯を注ぎ、天板にのせ上段に入れ170℃で35分焼く。容器から取り出し粗熱を取り6本に切り冷蔵庫で保存。

新しいオーブンでは温度が高い、次からは150~160℃で焼くと決めた。

〇 太巻き6本
米… 450g(3合)
かにかまぼこ… 240g
人参の甘煮… 適量
三つ葉(下茹でしたもの)… 1袋
大葉… たっぷり
板のり… 6枚

[合わせ酢]
米酢… 90g
砂糖… 40g
塩… 7.5~8.5g

① 合わせ酢は耐熱容器に入れ600Wの電子レンジで1分ほど加熱する。水を少なめにして炊いたごはんに回しかけ、切るように混ぜ合わせうちわであおり、固く絞った濡れ布巾かぶせる

② かにかまぼこは適量な大きさに割き、人参の甘煮は汁気を切る。大葉は千切りにして水にさらし水気を切る

③ 板のりは幅が短い方を手前におき、酢飯180gを奥3cmほどをあけて広げる。中央より少し下に卵をおき、その上にかにかまぼこ・人参・三つ葉・最後にたっぷりの大葉を順にのせ一巻き、しっかり押さえ最後まで巻く。巻き終わりを下にしておき適当な大きさに切って完成

前日に卵と人参の甘煮を作り、三つ葉を塩茹でした。人参は細長く切り残った煮物の煮汁に調味料を足して煮て煮汁ごと容器に移して冷蔵庫で保存。

巻き寿司

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