はっさくピールのケーキ
お菓子

はっさくピールのケーキ

去年の3月に仕込んだ2種類のはっさくピール。

一方は白いワタをそぎ取りつやよく煮てグラニュー糖をまぶし、もう一方はワタをできるだけ残し3日間ことこと煮て艶やかに仕上げた。

ワタを取り除いたピールは苦みと香りが強く、ワタを残して煮た方はワタの部分がゼリー状になりより甘みが感じられる。

どちらも保存袋に入れ冷凍庫へ、気付けば半年以上経ち季節は冬。そろそろ食べてやらなくては。

まずはワタを残して煮たやわらかいピールで、食パンフルーツケーキを作った。

思っていた以上にピールの良さが発揮され、手間暇かけ作った甲斐があったと改めて実感した。

ワタを取り除いたピールはもう一方に比べかたいため、ピールの半量の白ワインを加え電子レンジで加熱してやわらかくした。

ピールにまぶしたグラニュー糖が溶け白ワインはほのかに甘いシロップとなり、やわらかくなったピールを細かく刻んでシロップに戻し、さらに数日おくとシロップが完全にしみ込みしっとり艶やか。

これでケーキを焼こうと。

目指すは、ピールの香りが口いっぱいに広がり、いつもより口当たりが軽いケーキ。

卵黄に砂糖を加え泡立て油とたっぷりのピールを混ぜ合わせ、メレンゲと粉を合わせる。

油は混ざりやすいよう溶かし、無塩バターと米油を半々で使用。薄力粉の量は少なくした。

どんなケーキが焼けるのか、期待と不安が入り混じりながら作業開始。

生地の状態は悪くない。

〇 パウンド型 180×85×60mm×2
はっさくピールの白ワイン漬け… 185g
卵黄… 55g
卵白… 135g

[グラニュー糖]
卵黄用… 56g
卵白用… 88g

[油]
無塩バター… 72g
米油… 72g

[粉類]
薄力粉… 120g
ベーキングパウダー… 1.2g

[下準備]
1. 型にオーブンシートを敷き、材料はすべて量る
2. 卵は卵黄と卵白に分けカラザを取り除き、卵白は冷凍庫に入れ少し凍るくらいまで冷やす
3. 無塩バターと米油は湯せんで溶かし保温しておく
4. 粉類は振るう

① ボウルに卵黄・卵黄用グラニュー糖を入れ、泡立て器でもったり白くなるまで混ぜる。無塩バターと米油を少しずつ加えながらしっかり混ぜ合わせ、はっさくピールの白ワイン漬けを加え合わせる

② ボウルに卵白を入れハンドミキサーの中速で2分ほど泡立て、卵白用グラニュー糖を4回に分けて加え角が立つくらいまで泡立てる

③ 天板をオーブンに入れ190℃に温める。①に1/3の②を加え泡立て器で混ぜ合わせ生地となじませ、1/2の粉類を加えゴムべらで混ぜ合わせる。1/3の②、残りの粉類、残りの②を交互に加えなめらかに混ぜ合わせる

④ 型に流し入れ軽く数回落して空気を抜き、オーブンの温度を180℃に下げ50分焼く。焼き上がったら衝撃を与え型からケーキを取り出して完成(写真は上下を逆さにして取り出した)

焼いた翌日はふんわり2日後はしっとり、甘さはちょうどいい。無塩バターと米油は半々で使用したが、7:3もしくは6:4でもいいのかも。

はっさくピールのケーキ

はっさくピールのケーキ

はっさくピールのケーキ